実際に訪れた感想は、うーんこれを旧長岡市庁舎と関連付けてしまう眼力とは・・・やはり歴史家とは怖ろしい人種だなあ、と思いました。
しかしそのように言われてみれば、なるほどその通りで、塔+バルコニーという構成は共通しているし、中込学校の外観は簡素ですが、地方において、特別な材料ではないが、ちゃんとした建築材料を使って真面目に建てられた、先日の用語で言うと 『がんばった感』 を強く感じるものでした。
もっとも現在の中込学校の姿は、昭和40年代の解体調査・復元修理により、やりかえられたものだそうです。しかし真面目な仕事であることに変わりはない。
旧長岡市庁舎との類似からは離れますが、中込学校の内部空間はとても刺激的で、私にとっては、わざわざ訪れた価値が十二分にありました。1階は、日本初のオープンスクール?(←深読みか?)のプランニングで、2室が建具なしで通路を挟んでつながっています。垂れ壁下の開口部の高さをあたると1間で、その寸法による部屋どうしの関係が微妙でおもしろい。子供の目線だとまた違うと思う。つながっているので、打瀬小などと同じく 「音」 が問題になるであろう。
また、しっくい真壁の潔さとプロポーションがとても美しい。良い壁でした。
こんな劇的な光のドラマもあります。この夢のような空間は、実に立ち去りがたかった。
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