●6月3日(日)
オーバーホールに出していた自転車が3週間ぶりに戻ってきた。久しぶりに自転車に乗って、堀之内の皇大市まで行こうと思った。
途中、地震で崩壊して先ほど整備され再開通した、県道小千谷長岡線の榎峠を通った。
道の両側の斜面は、びっしりとヨモギで緑化されていた。緑が心を和らげてくれるちからはとても強い。道路を通りながらこれだけ緑化された植物に囲まれることはそうは無く、色々な思いが頭をよぎった。
崩壊現場をメモリアルパークとしてそのまま残す案などもあったが、結局もとのルートとほぼ変わらない道路として整備された。個人的にはケバケバしいいろんな色の花が植えられているより、緑一色なのは悪くないと思った。でもなんでヨモギなんだろう?
堀之内までは約30km、2時間弱でたどり着いた。皇大市では、手づくりキムチやドライフルーツを買った。
ところで、北堀之内駅の近くに、すごく良い納屋がある。電車で通るたびに、私は窓からその納屋をほれぼれと見ていた。今日は自転車で近くまで行ってみようと思った。
どうです、実に良い納屋でしょう。
こういうの↓を彷彿とさせます。
そう、どことなく宗教的な雰囲気さえ私は感じてしまう。単なる農機具小屋なんだけど、何より魅力的なのは、建物の形である。妻面への下屋の取り付きかたに、たまらなく絶妙さを感じてしまう。
また、鷹揚なたたずまいも、周りの緑に映える補色の赤色も、粗末な素材も、すごくいいと思った。
↑ディテールはこんな感じ。吊り戸は開閉しやすそう。壁の一部は、古い駅舎に使われているような、繊維がランダムに透けている波板が張られていて、電車での旅を楽しみとする私にとっては好感が持てた。
そして、いちばん肝心なのは、同じ納屋がふたつ並んでいるということ。
同じものがふたつ並んでいることにより、全体の場としての格が、違う次元までジャンプしたような気がする。
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I've found a pair of barns in Horinouchi. They were very, very lovely.
Their shapes were primitive and generous like a cathedral of Romanesque.
Those barns remind me an architecture I've ever seen before. It is Tadao ANDO's OXY Unagitani in Osaka. It standed generously. It had no complex appearance and it had an existential strength. (But I've heared that OXY Unagitani has already been demolished several years ago.)
...Modinha...
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