太い骨が2本、根本からはずれていました。
実はこの傘が壊れるのは、これが初めてではありませんでした。
以前に骨が曲がったことがありました。
ちょっと調べると、その程度なら自分で直せそうなので、その時は専用の金具を買ってきて、直しました。
↑わかりにくいのですが、数個のツメが付いた金具を、曲がった骨の外側 (布側) からあてがい、ツメをペンチで締めて直してあります。
金具はホームセンターで200円ほどで売っていました。そんな出費で直ります。この程度で買い換えるのはバカバカしい。
今回も、なんとか自分で直すか、直してもらえる所を探そうと思い、ネットで少し調べました。
「『大骨』 が 『ろくろ』 からはずれた、ということなのかなあ…」 などと考えながら、様子をみようと傘を開け閉めしたところ、無事だった他の骨や、別のいろいろな箇所が、連鎖的にボロボロとはずれてしまいました。
手に負えないと思い、この傘を直すのは、あきらめました。
傘については、あきらめがつきましたが、僕はこれまで、けっこういろんな物を、直し直し使ってきたなあと、思い至りました。
先日の 『昭和くらしの博物館』 で見た 「いかけ屋」 ではありませんが、僕がいままでに捨てずに直してきたものを、まとめてみようと思います。
■フライパン
僕が愛用しているフライパンは、韓国風の形状のものだそうです。
持ち手と本体は、最初は小さなリベットでかしめ留めされていましたが、使いこむうちにリベットがはずれたので、小さいボルトとナットで締めていました。
しかしある日、本体側のボルト穴が破断して効かなくなり、持ち手がはずれてしまいました。
しばらくはヤットコでくわえて使っていました。
そのうちに 「溶接して直してもらおう」 と思うようになりました。
知人から鉄工所を紹介してもらい、フライパンを持ち込みました。職人さんは、「もっと業務用の大きなフライパンなのかと思った」 と笑いながら、即座に溶接してくれました。すごい、さすが。
「お礼はいかほどいたしましょうか?」 と聞くと、「じゃあ…千円で(笑)」 とのお答えでした。格安です。フライパンはいまでも全く問題なく、酷使・愛用しています。
■ちゃわん
父が永年愛用してきた夫婦茶碗を、ある日落として割ってしまったということでした。佐渡の無名異焼のものだそうです。
僕は 「直してくれる場所を探してみる」 と、茶碗を預かりました。
知人の陶芸家さんに相談しようかとも思ったのですが、石川県に、直しを専門で請け負っている人がいることを知ったので、お願いをして、茶碗を送りました。
(加賀市・山中温泉の 『ぬしや』 さんといいます。)
数ヶ月して、茶碗が金継ぎされて、戻ってきました。
父は最初は 「もったいなくて使えない」 と言っていましたが、最近意を決して(笑)使い始め、喜んでくれているようです。
■デイパック
黄色い愛車 (自転車) と色をあわせたこのデイパックを、ずっと自分で直しながら使ってきました。
サイドポケットの破れを縫い、ファスナーのほころびを縫い、そのうちにファスナーが完全に壊れたので、マジックテープやベルトを縫い付けて直し、肩ひもの付け根が裂けてきたので、強引に縫って直し…
しかしある日ついに限界がきました。それと汗臭い…。
なのでデイパックは買い替えましたが、これは予備用として捨てずに取ってあります。
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