この日は、鹿児島県の「さつま町」まで行こうと思いました。
さつま町求名(ぐみょう)という所に、ある建築家のデビュー作の別荘住宅と、第2作の小さな記念館が建っているそうです。
熊本を発ち、JR鹿児島本線で八代に向かいます。八代からは「肥薩おれんじ鉄道」に乗り換えました。
肥薩おれんじ鉄道は、八代海に沿って走ります。
海の向うに見えるのは天草諸島だと思います。
前回に書いた、九州ならではの墓石も見えます。黒い石に金色の文字という取り合わせです。
水俣駅で電車を降ります。水俣駅には、村下孝蔵さんの記念コーナーがありました。水俣市のご出身だそうです。
ここから先は、「南国バス」の路線バスで行きます。まずは鹿児島県伊佐市の大口まで、バスでおよそ40分です。
大口で次のバスに乗り換えます。
待ち時間に寄った大口図書館には、ご出身である、海音寺潮五郎さんと井上雄彦さんのブースがありました。
バスで求名を目指します。およそ30分の道のりです。
求名に着いたのはちょうどお昼時です。持参のおにぎりを食べて、しばらく集落を散策して過ごしました。
お目当ての建物である小さな記念館というのは、この町でかつて開業していた医師を顕彰して建てられたものだそうです。うわさによると、ふだん建物は閉まっていて、鍵の管理などは町の人がしているとか。
建物を見つけることはできましたが、管理されている方が分かりません。近所で営業していた美容室の門をたたき、わけを話して、管理されている方を教えてもらいました。
管理人の方を訪ねると、記念館のカギと、あわせてもうひとつのお目当ての建物・別荘住宅のカギも貸していただきました。僕のように建物を訪ねてくる人が、たまにいるそうです。
その後は、それぞれの建物で、思うがままに時を過ごしました。
(別に備品などにいたずらをしたわけでは、ありません。)
別荘で描いたスケッチです。1年後のいま見返すと、あまりいいスケッチではないですが、まぎれもなく現地の空気のもと描いたものです。
『南の家』 木造1階建 約75m2
記念館のほうです。こちらはさらにマズいスケッチかもしれませんが…ご容赦ください。
『ある町医者の記念館』 鉄筋コンクリート造1階建 約76m2
曲面天井の最高高さは、5600mmあります。
求名で一日過ごした後、バスに乗り、宮之城という小さな温泉街に行きました。そこの旅館に素泊まりで1泊しました。
お世話になった旅館は1階が温泉浴場、2階が客室となっていて、近所の人も銭湯がわりに入浴しに来るようです。
風呂を使ったあと、近所の人はお宅に戻られて、縁側で涼まれたりして過ごしているようです。
(旅に関する記事は、ラベル「2010年の夏旅」をご覧ください。)
3 comments:
初めまして。
突然のコメント失礼します。
わたしは建築を学んでいる学生で、
南の家とある町医者の記念館を見に行きたいのですが、よろしければ鍵の管理人さんに会うにはどちらに伺えばよいか教えていただけませんか?
natsukiさんこんにちは。わたしも詳細は忘れてしまったのですが、ブログの本文のとおり、美容院さんなどご近所さんに聞けば、管理がどなたか教えてもらえると思いますよ。
野田英世
お返事ありがとうございます。
参考にさせていただきます!
ありがとうございました。
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