むき出しラーメン構造空間・エピソード3。
極めつけがこの、福島県喜多方市の、熊野神社・長床です。
(昨日の五泉のスーパーも、元はといえば電車で長床を訪ねる途中に発見したものなのだ。)
修験道の拝殿として建てられ、ものの本によると建立時期は平安末期から鎌倉初期と推定されている。
桁行9間・梁間4間、スパンは3,030mm、柱径は450mm。
ここの魅力をどうやって説明したらいいんだろう。
「大空間に壁や建具が無い」ということだけで、日常からゆるやかに浮遊したような場が生まれている。
柱は太く、架構は簡素で剛健。僕は特に床スラブの厚みが気持ちよかった。裸足になって上がりこんでみる。
建てられた目的は、修行の場という機能を満たすためのもの。空間がうんぬんかんぬんとかそういうのとは、特に関係が無い。でも、21世紀の建築かぶれの僕がそこに行くと、「空間」とか「場」とかの言葉を使って、色々なことを頭の中で考えてしまう。
僕はそうやって長床のなかで2時間ほど過ごした。ぽつぽつと人が来る。子供連れの若い夫婦が来た。子供が走り出した。ガイドつきの数人の団体がガヤッと来て、しばらくしてガヤッと帰った。リュックをしょって歩きやすそうな格好の二人連れが来た。僕はひとりで間抜け面で座っている。
長床はそういう人たちの行動をすべておおらかに受け入れている。そのおおらかさが一番印象に残っている。
でもあそこで感じた空気感とか皮膚感覚とか、そういうのはもう説明できないな。
興味があったらぜひ行ってみてください。損はしないと思います。
(→エピソード1はこちら)
(→エピソード2はこちら)
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This shrine is called NAGATOKO. This is in Kitakata, Fukushima.
The structure is simple and strong, and the space is universal.
...Modinha...
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