磐越西線は美しい川と山に沿って走るので、春が来たてのこの時期はたいへん気持ちが良かった。
お目当ては福島県立美術館。ここには何度も来ている。
建物は信夫山を背にしていて、敷地とすごく良く呼応している。シックな打込タイルや、連続する寄棟のシェイプも、山に良く合っていると思う。ロケーションの魅力にひたることができる。
展示は『名取洋之助と日本工房』展。僕の感想は、エディトリアルはすごくポテンシャルを持つ作業である、ということ。それがあらためて認識できて、得るところが大きかった。
http://www.art-museum.fks.ed.jp/
展示室からホワイエに戻るときには、短くて急な階段を上る。この階段には思い出がある。
あるとき展示を見終わり、満たされた気持ちで展示室を出ようとした。階段とその先のホワイエが目に入ってきた。その時、僕の頭の中には、「急な階段を上る」という動作と、「ホワイエという日常に戻る」という行動が、ひとつのまとまりとして強くイメージされた。僕の空間知覚が広がった。それ以来、この階段は、僕にとって「非日常と日常を鮮やかに再接続させるディバイス」なのです。福島に来るたびに、その感覚を呼び起こされる。
夜は福島市内で一泊した。
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I came to Fukushima.
I ate the Chinese noodle at SAGAWA SHOKUDOU, the fried pork lever at FUNAYAMA NIKUYA and the steamed salmon at AJITEI.
...Modinha...
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