別ブログもやっております! 50年間の役目を終えた「長岡市厚生会館」! その静かなる有終の日々…
「MOANIN' 長岡市厚生会館」

Sunday, March 12, 2006

Gunma



福島から小山経由で群馬県桐生市へ行く。

「大川美術館」まで歩く。斜面に建てられた美術館で、くだり斜面に沿って展示室がずるずると続く。
大きな梁型が飛び出した天井の低い展示室で、空間がタイトなぶん、親密な雰囲気で絵を鑑賞できる。

桐生から、わたらせ渓谷鉄道に乗った。樹々は葉を落としているが、空気はもう春のにおいだ。
コンパートメントが一緒のおばさんと世間話をした。
僕はこれから「富広美術館」に行くこと。おばさんは久しぶりにお母様を訪ねること。

神戸駅で降り、バスで富広美術館へ行く。
円形が連続したプランが発表されたときは、単なるワンアイディアのような気がしてピンとこなかった。
こういう場合は実際に訪ねてみないと、よくわからない。

半円形のエントランスと円形の風除を抜けると、大きな円形のロビーに入る。ここはわくわくする空間だった。
壁には点々と星野富広さんの詩や絵がプリントされていて、そのあいだに各室の開口が開き、先の空間がかいま見える。それらがぐるっと円形に僕を取り囲んでいて、先への期待があふれてくる。天井ルーバーの方向性が空間に秩序を与えている。ソラマメみたいなソファベンチも座っていて楽しかった。

展示室は、星野さんの絵が主役なので、空間にはそれほど強い性格は与えられていない。
日曜日のこともあり、美術館には観光バスでつぎつぎと団体客が来ている。そういう人たちは鑑賞者としてはあまり質が良いとは言えない。この日は展示室の雰囲気がすこし雑然としすぎていた。
展示室の円形の壁が、そういう人たちをうまく「流して」いたのがちょっと皮肉だった。

星野さんの絵と詩は、余白をすごく上手に使っていた。展示されていた星野さんの詩の中に、「私のこころの中の静かな部分を、詩の行間や日本画の余白のように、なにもないままに大切にしたい」という内容のものがあり、やっぱりわかっているんだな、と思った。

作品はお母様への思いや豊かな感受性にあふれていた。来訪者ノートを読むと感動して帰る人が多いようだ。静かな平日にでも来れれば、より楽しめるだろう。
http://www.tomihiro.jp/

二日間の楽しいプチ旅行だった。富広美術館で手持ちが小銭しかなくなり、ATMがなかなか見つからなくてあせったが、大間々町でやっと見つけてほっとした。こういうのはいつまでも覚えている思い出になるんだろうな。

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I left Fukushima and visited Kiryu ,Azumamura and Oomama of Gunma .
I ate the curry-and-rice at Kiryu station, the poak stew at Oomama.
The stew tasted very good, because before I ate it, I had been walking a lot looking for the bank.

...Modinha...

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